2015/04/11

「好きにしていいよ」こそが最大の教え込み。

子どもの主体的な学習を尊重するときの常套句「好きにしていいよ」。
漢字の字形は好きに書いてもいい。文章は好きに読んでもいい。確かに、個人で楽しむためにはそれでもいいだろう。
しかし、社会生活を送るためには、字形も許容されるラインというのはあるし、文章だって個人でバラバラに理解していたらコミュニケーションは成立しない。
やはり、どんな自由もある程度の幅や暗黙のルールというものが存在する。
その選択の幅を示さないで「好きにしていいよ」とだけ教師が示すならば、能力の高い生徒ほど教師の顔色やさじ加減に従っていく。
つまり、広いと思い込んでいてじつは狭い教師の価値観が刷り込まれ、教え込まれているということにはならないだろうか?