2015/04/04

科研費って知ってる?

科研費(科学研究費助成事業)って知ってますか?
研究に対して資金を援助してくれる制度。実は、教員もこの科研費を応募することができるんです。

正確には、教員が応募できるのは、科研費のなかでも「奨励研究」というカテゴリー。
「教育・研究機関の職員、企業の職員又はこれら以外の者で科学研究を行っている者が一人で行う研究」と但し書きが書かれている。→科研費についてはこちら

登録は、毎年、10月~11月にかけて募集がかかるので、そのときまでに所定の手続きをして所属先などに申し込むことになる。
必要な書類は、自己紹介カードのようなものと、研究計画書(研究内容とか、研究の流れとか、必要な資金の予算内訳など)だけ。たったこれだけで、最大100万円の助成を受けることができる。

どうですか? あなたも応募してみたくなりましたか?

前任校で、結構身近な人が科研費をゲットして、研究に必要な道具などをそろえていたので、私も、これは助かるなあと思って、5年前から応募をしているところです。
で、いままで科研費どれくらいとることできたの? って、さすがにそんなに簡単ではありません。
一説によると採択率は2割くらいということで、単純計算で5回に一回くらいは申請が通ることになるらしい。私もこのたび、5年間出し続けてやっと科研費を取ることができたのでした!

で、とったからこそ、やや偉そうに語ることが出来るんだけれども、やはり通りやすいテクニック的なものはあるらしい。眉唾もののものから、そうだよなあと納得するレベルのものも。私の身近で、やたらたくさん科研費を取りまくっている凄腕の方がいるので、今年はその先生にコツを聞いて、その通りにしたらようやく科研費をいただくことが出来たのでした。もちろん、そんなコツをここで書くわけにはいかないので、私と仲良くなった人にはこっそり教えてあげましょう……。

それはともかくとして、科研費の取得に向けて研究計画を立てるということは、やはり自分にとっての力になることは間違いない。研究計画が他人の評価にさらされるということは、自分のやろうとしていることが社会にとってプラスになるのかどうかということをみる試金石でもあるので、たとえ科研費が取れなくても得るものは大きいと思います。今年は小学校の先生をしている妻にも科研費の申請を勧めてみようと思っています。

国民の大切なお金なので、一銭たりとも無駄にすることなく、教育の発展のために研究を進めていきたいと誓う所存であります。