2013/10/05

ネガティブ考~ニヒリズムとオプティミズム~

自戒を込めていうけれども、ネット上のネガティブな発言は端から見ていてもあまり気持ちのいいものではない。
愚痴とか、クレームとか、文句とか……
ネットにはき出しているご本人は気持ちがいいものかも知れないけれども、端から見ていると、そのご本人の見栄とか、はったりとか、苦しさや切なさが透けて見えるのがなんともやりきれない。
「炎上マーケティング」のように、初めのうちは、第三者として見ていておもしろさも感じていたが、愚痴や悪口ばかり吐いているこの人は、普段いったいどういう言動をしているのだろうか、職場や家庭で上手くいっているのだろうかと、かえって心配になってしまう。(余計なお世話だ)
そしてこっそりお友達を解除させてもらっている。

ニヒリズム(虚無主義)やペシミズム(悲観主義)は、オプティミズム(楽観主義)が根底にあるからこそ共感を得られるのではないか。
その反対に。オプティミズムは、根底にニヒリズムがあるからこそ、すごみを増す。
冷静な省察のない、上っ面で楽観的な扇動句なんてすぐに消費され、飽きられる。
反対に、威勢のいい(だけ)の、ニヒリズムのだだっ子とはあまりおつきあいしたくない。

私があこがれるのは、「知性・認識においてはペシミストであり、意志においてはオプティミスト」なスタイルだ。
自己破壊から創造に向かい、創造が必然的に自己破壊をはらむスタイルだ。
坂口安吾しかり、小林一茶しかり、ビートたけししかり、ニーチェしかり……
「ネガティブ」を「ポジティブ」なストーリーに創り変える、創造的な仕事をこそしていきたい。