2014/08/29

「好き」と「研究」の越えられない一線

今日は総合的学習のグループ内発表会だった。
うちの総合的な学習の取り組みでは、1年間かけて、自分の好きなテーマをとことん追求してレポートを書くという取り組みをしている。
私の受け持つグループは、一応「暮らしと文化」というくくりなんだけど、漫画やアイドル、ゲームなどのサブカルが好きなメンバーも結構集まっている。
生徒たちの探求活動を見て、あらためて思ったのは「好き」と「研究」とは違うということだ。
もちろん「研究」には「好き」が原動力になるのは言うまでもないんだけど、「好きなので調べました、まとめました」だけでは、「それほど好きでない人」にまで訴えかける説得力を持つ研究にはなかなかならない。
「好き」を「研究」とするためには、鋭い切り口で、やや「冷めた目」で対象に切り込んでいかなければならないようだ。
そのうえ、厄介なのは、対象への愛が強い子ほど、研究テーマを絞り込んだり、切り口のヒントを示そうとする教師のアドバイスを、決して聞き入れようとしないということだ。