2012/12/13

「あたまのつぶれたようなやつが、いちばんえらいのだ」~宮澤賢治名言カルタ~

1年宮澤賢治の多読の授業。
今日はそのまとめとして「宮澤賢治名言カルタ」の制作を行った。
今までに読んだ宮澤賢治作品の中から、好きな作品、好きな言葉を探して言葉を決める。
A5判の用紙にカルタの札のようにして書いていく。

できあがった作品から黒板に貼り出していく。みんな、誰がどんな言葉を書いたか興味津々。
他の生徒の作品を見て、2枚目、3枚目に取りくみたくなる生徒が続々と。



かるたはこんな感じ。

「そんなに泣いてはクリームが流れるじゃありませんか」『注文の多い料理店』
「いまでもまだ燃えています」『よだかの星』




「このなかで、いちばんえらくなくて、ばかで、めちゃくちゃで、てんでなっていなくて、あたまのつぶれたようなやつが、いちばんえらいのだ」『どんぐりと山猫』
この生徒が,こんな言葉を選ぶかー!と思わせた作品。



「ええ、そうです。さあ 死んでしまえ」『水仙月の四月』
美術部の生徒の作品。デザイン的にもさすがとうならされる。

しばらくの間、廊下と図書室に掲示する予定。
賢治の作品を読んだ人にとっては「この作品から、言葉を抜き出すか!」という発見があるはず。
読んだことのない生徒にとっては、身近な友達が読んだ賢治作品を、自分でも読んでみたくなるかもしれない。