2014/06/18

授業での些細な言葉が気になる

実習生の授業の一こま。
「この文章の内容、わかりましたか?」という問いかけに、子供たちが声を揃えて元気な返事「はいっ!」と応える。

こういう一見些細なやりとりが、私には、ものすごく気になる。
なぜ、そこで問い、返事をさせる必要があるのか?
つられて返事をしちゃった子はいないか?
この投げかけで、「わからない子」が「わからない」と意見表明できるのか?そこに同調圧力は働いていないか?
そもそも分かっていないのに、分かったかどうかを判断することができるのか?
分かりましたか?と聞かないと、分かっているかどうかを教師がキャッチできないのか?

たとえば、説明的文章の見出しを考える学習で、指名した生徒に「答えを言ってください」と投げかけるのと、「考えを紹介してください」と言うのの違い。
「先生の答えを言います」という発言。
そんなことが気になってしかたがない。
重箱をつつくようなんだけど、そういう細部は私には単なる技術の問題とは言えないのだ。
はたからみたらなんとマニアックな、些細なことにかかずらわっているのかと感じられるかもしれない。
しかし、そういう些細な言葉にこそ、全てが現れる気がしてならないのだ。