2014/09/27

英語教育はこうして翻訳家を育てる

同僚の先生に、ある、誰でも知っている翻訳家(Kさんとしておこう)の妹と同級生だったという方がいる。その方と昨日した雑談がおもしろかった。
そのKさん、高校時代英語の成績は「3」だったそうだ。(ちなみに受験は小中高大とことごとく不合格……受験も苦手だったらしい)
で、それほど得意ではなかったのだが、英語はとにかく好きで、大学で英文科に進んだ。そこで、英語の字幕を作る仕事の手伝いをしたことをきっかけに翻訳に目覚め、猛勉強し、いまや押しも押されもせぬ翻訳家となったという。

このことから、こんなことを考える。
「英語が得意だけど、英語が嫌い」な人間と、
「英語が苦手だけど、英語が好き」な人間と、どちらが、大人になってから英語を使う人間になる可能性が高いのだろうかということ。

どんなに声高に「グローバル人材育成」といったって、現状は海外旅行の時ぐらいしかほとんどの日本人は英語を使わない。(英語教育の重要性を否定するわけでは毛頭ないが)、将来、英語を使うチャンスができたときに、進んで英語を使ってみよう、学んでみようと思うくらいのレベルの「英語教育」ができれば御の字なのではないかと思うのだ。
むしろ、中高等教育の英語の授業「だけ」で、英語を使いこなせるようになった人がいらっしゃるなら、その人と、その人を育てた先生にぜひ秘訣を伺いたいと思う。どこかにいませんか?