2014/05/22

電子教科書について要望したいこと

◆電子教科書は教材をばら売りできるようにすべし!

いまいちわけがわからないのが電子教科書。
なぜ電子「教科書」なのだろう? なぜ教科書を電子化する必要があるんだろう。
マルチメディアを教材として活用できる意義はよくわかる。しかし、電子データ、メディアは副教材として扱うからこそ色々いじれて遊べるのではないか、教科書にしたとたん身動きがとれなくなる。カスタマイズこそキモなのに。→以前書いた記事「教科書をカスタマイズ!」
電子教科書も、学習指導要領に準拠した教材群として、バラ売りにして教師が自由に編集できればいいと思う。作文はA社、古文はB社、C領域の指導事項のエはD社、「ごんぎつね」は苦手だから文学は「大造じいさんとがん」でみたいに……、生徒の実態、教師の教えやすさに応じてチョイスし、組み合わせることができるようにすればいいのだ。
教材のすべて文科省の検定済みであれば、ばら売りすることに何の問題があるだろうか?


◆教員が電子教科書を発行できるようにすべし!
普通の人が簡単に出版できる世の中になった。
そのうち、教師が自分たちで教科書を作ってしまうことだってできるだろう。全国の教師の力を結集すればあっという間にできてしまう?
(かつて昭和30年台に奈良女子大附属中は検定国語教科書を編集していた〕
奈良女子大附属中が編集した教科書

全部と言わずとも、言語事項だけ、説明文だけでも自由に差し替え、編集をできるようにする。そのうち何割かは子どもたちが持ち寄った本や資料だっていい。
自分たちが学ぶもの、教えたいものを自分たちで編集する。それができたとき、果たして教科書そのものの存在意義ってなんだろうと思う。
技術的には全く不可能な話ではない。