2014/05/03

世の中には二種類の教員がいる。

それは、実践を書いたり発信したりする教師と、書いたり発信したりしない教師だ。
そしてどちらが成長できるか?自明のことだろう。
だから、力をつけたければ、どんなに拙くても、「学んだ!」「成長した!」と「感想」をつぶやくのではなく、その、具体的に自分の得た気づきや考えを書いて蓄積しておき、できれば発信しておくことだろう。

私は、このブログの記事に賛成する。→優秀なエンジニアになりたければブログを書け!

これはエンジニアの関する文章だが、たとえば次の記述は教師でも当てはまるだろう。

「自らがコミュニティの一員となり、発信してゆくことで、人のつながりが生まれ、情報もそのつながりを通して手に入れる時代なんです。」
「ロードマップ志向からエコシステム志向へと変わっていかなければトレンドを見極めることなどできません。」

「人脈とはどれだけ人を知っているかではなく、どれだけ人に知られているかだ。」

ブログを書く、SNSで発信する、イベントを立ち上げて人を集める。そういう積極的な人と人とのつながりを仕掛けることは、すぐにできる時代です。結果、情報が流れる新たな筋道が生まれ、様々な化学反応を誘発して新たな知恵を産み出す切っ掛けが生まれます。トレンドは、こんなエコシステムに関わることから生まれてくるのであり、自らがその主体とならなければその情報をいち早く手に入れることができない時代なのだと言うことなのでしょう。

本を読むこと、ネットの情報を調べること、これらもまた情報を手に入れる方法であることに変わりはありません。しかし、活きた情報は、こちらから積極的に発信し、その反応を知ることで手に入れることができます。そして、その反応に自らも反応することで、知識は膨らみ、情報を手に入れることの感性が磨かれるのでしょう。

『ブログを書く』とは、そんな考え方のひとつの象徴です。いずれの手段を使うにしろ、エコシステム志向を持ち、自らが発信することで情報を手に入れる。今はそんな時代なのだろうと思います。

どんなにつたない情報でもいい、書いてみることから、発見が生まれる。気づきが得られる。そして発信をすることで、さまざまに広げていくことができる。
わが恩師斎藤孝先生は「教師の資質あるいは力は何か?」としてこう言っている。「情報に関してケチでないこと。」
ここからはじめるしかない。