2013/12/12

国語科の学習でタブレットを用いることが効果的か?

国語科の学習でタブレットを用いることが効果的か?という議論とか、
タブレットは国語科の学習を促進させる、という議論はあまり意味がないように思う。
それよりも、タブレットを操作して表現したり理解したりすることに、どんな能力が必要とされるかを精査すべきだ。
その能力は、おそらく従来の国語科で取り上げていた読み書き話す聞く力だけでは定置できない能力が含まれるはずだ。
国語科が、タブレットを操作して表現する力や、理解したりする力の、それぞれの能力を具体的に位置づけ、しかも学習できるようなカリキュラムを作れなければ、国語科そのものが、「書き方{習字)」のような教養科目の道をたどるだろう。
……「書き方」が生まれた時代は、確かに、毛筆を使う書き方が社会で求められていた時代だった。しかし、現在は毛筆を使うことはそれほど社会では求められていない。むしろ、毛筆で書くことそのものが「書き方」の目的になっている。社会で直接役に立ちにくい教科は、実学ではなく「教養」的な位置づけとして落ち着くことになる。国語が「書き方」のような教養科目になっていいのだろうか?