2014/01/20

学校内SNSは成り立つか?

学校内に、生徒向けのフェイスブックのようなSNSを普及させようという取り組みがある。
(もちろん民間で。 たとえば、  IRAND や、 Ednity Edmodo ぐーぱ など。)

それが学級内のコミュニケーションを活性化させ、学力向上に寄与するのであればとても有意義なことだろう。
実際、生徒たちは、学校で用意などしなくても、自分たちでフェイスブックやLINEでつながっている。その上に、あえて学校が用意することにどんな意義があるのだろう?

現場レベルで言えば以下のような課題や疑念がある。
・学校のSNSをどのような目的のために位置づけるか。個人的に楽しむSNSとの差異化。
・炎上やネットいじめなどのネガティブな投稿に対する対応、それをチェックする手間。
・いわゆる「ネット依存」をあおらないか?(書き込む時間や端末を指定する?)
・そもそも、学校での授業以外の、家庭での生活時間に、学校がどこまで関わるべきかという問題。(学校での人間関係を、学校外でまで四六時中かかずらわりたくない子だっているはずだ)

ただし、純粋にSNSへの投稿マナーのようなものを学ぶ「ネットモラル」教材としての位置づけであれば、ある程度は理解できる。その場合には、目的や用途を絞り込み、利用を限定することは必要となるかもしれない。

もっとも、上記のデメリットを全部ひっくるめても、ネットの荒波に無防備で放り出すまえに、学校内SNSのような「プール」で泳がせてトレーニングさせるということも必要かも知れない。