2014/03/02

論文は「問題の所在」が八割。

論文には、ふつう「問題の所在」と呼ばれる序論部分が存在する。
なぜそれが問題なのか? 
それが今までどのように論じられてきたのか?
それらの先行研究と、自分が論じようとしていることの違いは何か?
など、問題にする意義、論じる価値を説明するのだ。
読み手と問題が共有され、共通の土台に立てられれば、その論文は半分以上は成功したものと言える。
が、論じるに足る問いを見出すこと、それをうまく組み立てて他者に説得することほど難しいことはない。

そもそも問題が曖昧なことがほとんどだ。
問題が存在しても、先行研究で、とっくに同じアプローチがなされている場合がある。
取り上げる問題が壮大すぎることに気づかず突進するドン・キホーテだったりすることもある。

そうして今日も私は悩まされるのである。