2014/03/21

作文指導における、真似と剽窃の悩ましい関係

子供に作文をかかせると、気に入った言い回しとか、好きなことについて本などで調べたこと(例 電車など)を、そのまま自分の文章として書くことがよくある。もちろん出典や引用を明記せずにだ。
こういう場合、どこまで真似を認め、剽窃だと言い切ることは実際非常に難しい。
そもそも語彙や表現のバリエーションが乏しい学習者の場合、モデルなどを与えたり、他の表現を参考にさせたりして、ある程度は借り物の表現をさせることを奨励することもある。
いわゆる書き換えや、翻作などの、模倣させて学ぶやり方は、文体に馴染み、語彙や表現の方法を体得するためには非常に有効な方法であることは間違いない。しかし、どの段階で、模倣と独創を、意識的に区別して表現させるか、その見極めはなかなか難しい問題を孕んでいるのではないかと思う。
難しく考えすぎだろうか?