2015/02/02

経験を捨てていくのが即興の妙味

昨日は久しぶりに再会した大学院の友人と一献することができた。そこで音楽談義がかなり盛り上がった。
彼はフリージャス、フリーインプロにハマっているという。いわゆる即興演奏。ジャズといっても、私はマイスル・デイヴィスとかコルトレーンくらいの知識し かない。「フリージャズ」って、失礼ながら、ピアノを燃やしながら弾いているやつでしょ?くらいなイメージだったんだけど、彼の熱い語りを聞いていると、 そんな激しいのではなく、もっと内面的なものらしい。
いわく、「何が生まれてくるか分からないドキドキ感」がインプロの妙味だと。
譜面もコード進行も無く、テキトーに演奏するのだったら誰でもできそうだけど、「即興にも上手、下手が確かにある」というのだから面白い。その極意は「つ い気を緩めて、手慣れた音楽を垂れ流さない」というというところらしい。瞬間瞬間、生まれてくる「音」に耳を澄ませ、注意深く経験を捨てていく。今までに 無い音楽を作り、そして生まれた音楽を、その場で捨てていく。そのスリリングさが即興のキモなのだということらしい。
ライブを聴きに行きたくなってきた。