2015/02/10

「あれもこれも」カリキュラムか、「かつかつ」カリキュラムか

もう3月の終業式までの週案を書き終えた。残りの授業時数もあとわずかだ。
この一年間で取り組んできた学習をさかのぼりながら、なにができ、なにができなかったかを振り返っている。
こうして俯瞰してみると、一年間で取り上げられることのできる学習内容は思ったほど少ないことを痛感する。そんな少ない時間の中でも、いまいちだったなあと思う授業は「あれもこれも」と、単元の中に雪だるま式にいろいろと詰め込んだ授業プランだった。
反対に、三時間とか、五時間とかのごく限られた時間の中で、削りに削り、最低限取り上げる内容を厳選した「かつかつ」の授業は上手く機能していたと感じる。
一から十に付け足していく形の授業プランは、なんとなく、この内容はまあ、仕方ないかなあとか、せっかくだから時間を増やそう、と最後に甘さが生まれてしまうようだ。
反対に、十から一に絞り込む、かつかつの授業プランだと、取り上げる内容はごく少ないが、せっかく厳選したんだから「ここだけは!」という覚悟と勢いで、集中した構成の授業になっていくことになる。
「あれもこれも」カリキュラムで多少時間数がオーバーしても進めていくか、「かつかつ」カリキュラムで、最初からスリムに迫っていくか、そこのことろは非常に判断が難しい。
今年は意識して授業時数を厳しく設定し、限られた時間の中で取り上げることのできる内容と指導目標を設定した。「かつかつ」型のカリキュラムをかなり開発することができたと思う。授業時数にシビアになることの重要性を痛感した一年だった。