2015/05/17

電子教科書はスマート教科書と呼ぶべし。

ちょっとかっこわるいけど、いっそのこと「スマート教科書」って言ってしまったらどうだろうか。
どうも、「電子教科書」は紙の教科書の上位互換だと勘違いしている人が多いような気がする。だから、紙の教科書をいかに効果的に見せるか、読ませるかという発想にしか至らない。
しかし、一人一台タブレット端末時代に入れば、電子教科書の活用は、必定、タブレット端末のもろもろの機能をいっしょに使いこなしながら、その環境下で「電子教科書」も学習材として活用していく形になる。
だから「電子教科書の利用=紙の教科書の上位互換」では問題の本質を見誤る結果になる。
携帯電話とスマートフォントとで何がどう変わったか。
例えば、私が現在使っているスマホだと、次の機能がある。
(分類はかなり適当)
・スマートフォンの機能
1、コミュニケーションツールとして
・電話
・メール、メッセージ
・SNSで交流する
・ブログを発信する
2、情報収集ツールとして
・webブラウザ
・ニュースサイト
・天気予報
・時計(タイムウォッチ、タイマーなど)
・地図(Googleマップ、Yahoo!カーナビなど)
・ネットラジオ
・youtube
・国語辞書、植物事典
・翻訳サイト
3、記憶するツールとして
・写真を撮る
・動画を撮る
・メモを書く
・音声を撮る
・ドロップボックスなどのクラウドストレージ
4、発信、記号操作するツール
・キーノートのようなプレゼンソフト
・Pages、Wordのようなワープロ
・Excelなどの表計算
・計算機
・写真・動画編集
こう考えると、一人一台タブレット端末で電子教科書を活用すると言うことは、おまけで上記のような機能も日常的に使う環境ができたことを示している。
そう考えたときに、「電子教科書オンリー」で何ができるか、何をしようかと考えるだけではなく、「電子教科書+タブレット端末による環境」下でどのような学習ができるかということこそ考えなければいけない。そういう議論がどこまでできるのか,どこまでされているのだろうか。
板書を写真に撮っちゃダメとか、ノートは手書きじゃなきゃダメとか言っているようじゃ、いつまでたってもICT活用はおろか、スマート教科書(デジタル教科書)の活用もおぼつかないだろう、
2015/05/17現在のスマホ画面