2015/05/09

「普通」と「特別」

昨日は勤務校の歓迎会だった。その席で新任の学校司書Oさんがこんなことをぽつりとつぶやいた。
「ここの学校って、普通の学校では一年に一回だけとか、イベントとしてとか、特別にやっているようなことでも、普通の日常の授業の中でやっちゃうんですよね」と。
もう一つ。今週から始まった教育実習では、授業を観察に来ていた実習生がレポートにこう書いていた。
「【授業観察の視点】通常の授業とは違った生徒中心の学習のなかでの教師の指導を学ぶ」??
念のため、実習生が観察していたこの授業は特別に用意したものではない。ごく普通のありふれた授業。(だいいち、一ヶ月間ずーと観察されるのでスペシャルなことはしていられない)
ひたすら本を読んだり、書いたり、グループで群読をしたりという授業だ。
こういう授業が「普通」とか「通常ではない」と言われるのが、いろいろと考えさせることではある。
「普通」とか「通常」って何なんだ?
ひょっとしたら、それは学校だけの「普通」で「通常」かも。
社会で「普通」に行われることを学校では目指すべきなんじゃないかな。
だったら、社会生活とかけ離れた方法や、学校だけに通用する「特別」なものは極力避けたほういいのでは?
そんなことを考えさせられた。