2015/05/23

わが自炊作法

最近はどうも視力が落ちてきて、文庫本などの細かい字の本を長い時間読むことがついにできなくなった。
しかし年々読みたい本、読むべき本は増えつつある。
そこで苦肉の策で自炊を断行することにした。
まだ自炊ビギナーだけれども、現時点での試行錯誤の様子を報告したい。

1 何が必要か
・パソコン
読み込む際に使う。

・タブレット
パソコンでも読めるが、電子書籍はタブレットと相性がいい。
ちなみに私はiPadairで閲覧している。
本を読むときのソフトはi文庫がお気に入り。
他の端末でももちろんありだろう。(電子書籍専用の端末もあるそうだけど、まだそちらには手を出していない。ちなみにKindleの端末は、PDFの拡大ができないので私にとってはNG)

・スキャナー
私が愛用しているのはScansnap s1300i」という機種。
もっと高いものもあるらしい。
これは今後どんどんいいのが出てくるでしょう。

・ディスクカッター
本を裁断するために使う。
オルファ ロータリーカッターLL型 136B というのを使っている。
これも学校にあるようなごっつい裁断機でもいいんだけれども家庭用だったらこれで十分満足している。

・カッティングボード
本がおけるくらいの大きさであれば何でもよい。

・定規
カットするときに使う。

2、自炊の手順
①本をカッターで切るために、細分化する。
いっぺんには切りにくいので、ページをひっぱりながらめくり、カッターで100ページくらずつにばらしていく。

本を分解



このように3つに分けた
②ページを裁断する

いうまでもなく、この段階が最も神経を使う。
失敗したら取り返しのつかないことになる。
初めのうちはうまく切れなかったり、切る位置を失敗したりした。
すこしずつ裁断していけばそれほど難しくはないが、まずはいらなくなった本などで裁断を試してみることをおすすめする。

いよいろ裁断。緊張の瞬間!

表紙も切り取る
③スキャンスナップで読み込み
これも何回かに分けて読み込んでいく。
結構重要なのが、スキャンの読み込み設定だ。
読み込む前にある程度方針を決めておかないと、後でスキャンし直す羽目になるので慎重に検討しよう。
おもに検討するべきことは、読み込む画質とカラーモード。
画質が低いと見づらいし、高いとデータ量が増える。
カラーモードは読みやすさに影響する。
ちなみに私は次のような設定で保存している。

画質:スーパーファイン
カラーモード:白黒
読み取り面:両面読み取り
ファイル形式:PDF
原稿サイズ:サイズ自動検出
その他:白紙削除、向き補正

カラーモードを白黒にしたのは、ページによって茶色だったり白だったりと変わって認識される可能性があり、読みにくくなってしまうからだ。表紙が白黒になってしまうのは残念だが、いちいち分けてスキャンするのも面倒なので我慢している。
カラーページが多い本は当然カラーモードで読み込むようにすべきだろう。

どんどん読み込まれていく。かなりハイスピード!

④パソコンに読み込み
スキャンし終わると、自動的にパソコン内にPDFデータが保存される。
このときにテキスト認識できるようにしてくれるので、後で検索したりコピーするときにとても便利になる。(スキャンスナップのソフトで自動で処理される)

⑤PDFデータをクラウドにあげる
デジタル化したデータは、ドロップボックスとかグーグルドライブとかにアップロードする。
(これもスキャンスナップのソフトでできる)
このようにドロップボックスに送り込める

⑥i文庫からクラウドにアクセスしてiPad内で読めるようにする。
i文庫ではドロップボックスやグーグルドライブなどのクラウドにアクセスできるので、そこからファイルを読み込み、ダウンロードすることでiPadで読むことができるようになる。
iPadに読み込まれていく。表紙が白黒なのが残念。

i文庫で読むとこんな感じ。かなり鮮明でしょ。ページ送りもスムーズ。
やっぱり紙の本がいい!という人には決してお勧めできないけれど、自炊による電子書籍の読書は、私に次のようなメリットをもたらしてくれた。
・細かい字の本も読めるようになった
・通勤電車などで、重い本を開く苦労から解放された
・本棚がすっきしした(これは今後見込まれるメリット)
・いつでも、どこでもタブレットさえあれば、さまざまな本を持ち歩き、それを読む楽しみを与えてくれた。
などなど。
興味がある人はぜひお試しあれ。
(もっといい方法を知ってるよという人は教えてください)