2014/07/08

ICTを活用した学習には「三段活用」が存在する。

ICTを活用した学習を評価するためには、以下の3段活用を意識されたし。

Aパターン ICTの効果の位相
・マイナスがプラスに……できなかったことがICTでできるようになる。
・ゼロがプラスに…………ICTで新たなことができるようになる
・プラスがプラスに………できていたことがICTでさらにできるようになる。

Bパターン ICT操作スキルの熟達と学力の相関
・教師がツールを使いこなせればICTの効果が上がる。
・生徒がツールを使いこなせればICTの効果が上がる。
・ツールの熟達が学習効果には影響しない。(熟達しようがしまいが効果は変わらない)

Cパターン ICTの三段活用
・ICTによって今までのテクノロジーが淘汰され、入れ替わる
・ICTによって今までのテクノロジーが相乗効果でさらに活性化する
・ICTによって今までのテクノロジーは影響を受けずに併存する

以上、一口にICT活用といってもさまざまな位相が存在する。
「ICTが入っても今までと同じ」とも「ICTが入るとバラ色!」という言葉も、どちらも極端な単純化に他ならない。
ある面では効果があるし、ある面では不必要だったりするのが当然なだけだ。
単にツールを使いこなせていないだけだったり、それともツールそのものに原因がある場合だってある。
どのレベルで効果があるのか、ないのかを、プロである我々アナログ派の教師が冷静に見極め、評価しなければいけないと思うのであります。