2014/07/29

APU(立命館アジア太平洋大学)と別府市

別府に帰省している。
別府市民の祖母&叔母さん夫婦の案内で一日別府観光を堪能した。
以前訪れたのは学生時代、失礼ながら、その時の街の様子はシャッター街という言葉がピッタリのさびれ方だった。
それが、なんということでしょう、今や、お客さんは増えているようだし、街の様々な施設がリニューアルしている。働いている人も若々しく、街全体に活気がある。

大分も中国や韓国の方が多い。大分は、観光客だけでなく、留学生の受け入れも積極的に行っているので有名、立命館アジア太平洋大(APU)だっけ?
九州は、日本というよりアジアだ。
同じ日本だけど、地域によって課題も全然異なるんだろう。だから軽々しく「日本の……」というざっくりした言い方をすることはできないなと思った。
近い将来移民の受け入れが始まったら、地方の風景が一気に変わってくるかも。
そんなことを、唐揚げを食べながら考えたのである。

聞くと、APUができてから、別府の街が蘇ったのだという。
高齢化が進み、別府の若者たちがどんどん都会に流出していくなか、APUの留学生たちが、街を盛り上げている。
彼らは街案内のボランティアをしたり、ホテルなどで働いている。真面目で一生懸命、なにより若々しい。海外の観光客への対応もバッチリ。留学生がそのまま別府に残って、海外の観光客向けのビジネスを起こす人もいる。
留学生にとっても、別府市にとっても、WinWinの関係を築いているのだという。
大学と地域の連携のあり方について考えさせられる事例であった。