2014/10/15

授業の本質でないところに、つい気を取られちゃうという話


ある研究授業を参観したときの話。
授業の内容はとても感銘を受けるすばらしいものだったのだが、協議会がいまいちだった。出てきた質問がうーん、というものだったからだ。
「あのー、授業で使っているプリントは、どのように保存されているんでしょうか?」って、そこを聞く?。
きっとその先生にとっては、プリントを効率よく管理することが日々の授業の課題だったんだろう。しかしそんな些末なことで、わざわざ時間を取って質問しなくても……と思ってしまった。
授業の本質でないところに、どうも目が行ってしまうようなのだ。(本当は深い意図があったのかもしれないが、それはわからない)



11月から行う単元に向けて構想や準備を進めている。
ゲストティーチャーもたくさん関わるけっこう大がかりな単元だから、こっちも気合いを入れて準備をしている。
・授業の場所はどこがいいかな?やっぱり図書室?
・グループ編成はどうしようかな? 座席配置は?
・道具はどれくらい用意したらいいだろうか???
などなど、細部まで詰めていけばきりがない。しかし、この細部を考えるのが楽しくなってしまう。そして、どうでもいい、授業の本質でないところに、どうも目が行ってしまう。
もちろん、そういう細部が、ある一定の影響を与えることはあるだろう。しかし、どのような力を取り上げるか、それをどう高めるかという、授業で最も重要な ことを棚上げにして、些末なことにかかずらわるのは、ある意味ラクでもあるし、楽しいので、ついついそちらに目が行ってしまう。
そこに、大きな落とし穴が待っているのだと思う。自らの戒めとして。