2014/10/07

【メモ】表現者≒釣り人論、「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えよ」

表現者はある面において、すべからく釣り人である。
いや、釣り人の自覚のある人しか、表現者と名乗ることはできない。
釣り人たる資格はつぎの6つの要素にある。
1、釣り人は、魚を釣ることをゴールとした果てしない試行錯誤を繰り返す。
2、釣り人は魚を熟知している。熟知しようとする。
3、釣り人は海や川などのコンディションや生態系がどのような状態であるかをまず知ろうとする。
4、釣り人は釣果よりも魚との対話を楽しむ。
5、釣り人は仕掛けなどの道具にもこだわる。
6、釣り人は「積極的に待つ」ことのできる人である。

かりにもし、魚の釣り方を教えたいのであれば、あるいは「表現者」を育てたいのであれば、この釣り人の心得を持たせることは不可欠の要素だ。



実は釣りにもいくつかの種類がある。
1、餌釣り(生き餌・練り餌など)
2、毛ばりやルアーなどの疑似餌
3、(鮎など)友づり・泳がせ釣り
4、トローリング
5、撒き餌・コマセ釣り
6、浮子釣り
6、ヘラブナ釣り
釣りとは言わないが、漁に近いものとして
7、ウナギ釣り(魚籠によるしかけ)
8、鵜飼い
9、簀立
…インターネットを「ネット(網)」や「ウェブ(クモの巣)」と表現するのはとても示唆に富む。

釣りから派生したこんな言葉もある
・あたりをつける
・アワセる
・潮目を読む
・レッドオーシャン・ブルーオーシャン
・撒き餌を撒く
・雑魚・五目釣り
・入れ食い
・時化る
・置き竿

詳しくは「釣り用語辞典」へ
実は、釣りには表現者としての様々な心構えや技法が満載されているらしい。
釣りをそういう視点から研究するといろいろなヒントが得られる。
釣り用語、釣り道具を眺めているだけでも勉強になることが多い。