2015/07/13

リフレクションの問いの即効性と遅効性、あるいは問いの射程距離

リフレクションでの「問い」の機能は、自己内対話を促すという点にある。
その「問い」は他者から与えられる場合もあるし、自己内で省察することもありえる。
しかしどちらもより本質的には、問いによって、自己内対話のサイクルが回り出すかどうかということなのだろう。
リフレクションにおいて、メンターからの問いにすぐに反応する場合もある。もう一つのパターンとして、メンターからの質問に、その場では答えられなくても、その言葉が一日、一週間、そして一年、胸に引っかかり続けて、ひょんなきっかけでその問いが蘇ってくるケースもあるんだろう。
だからメンターによる引き出す質問の効果は、即効性と遅効性の両方あると考えるべきなんだろう。
そう考えると、リフレクションでの「引き出す問い」のやりとりでは、性急な成果を望まないという姿勢こそが最も大切なのかもしれない。

質問の射程距離
リフレクションでの問いには即効性と遅効性があるらしい。
そう考えると、今すぐに解決できる「近い問い」「小さな問い」と、長いスパンで考え続けることが大切な「遠い問い」「大きな問い」の、そういう射程距離の距離感覚が必要なのだろう。
この「問い」の面白いのは、小さな問いを積み重ねて大きな問いに繋がってくるルートと、大きな問いから無数の小さな問いが生起するルートの二つがあることだ。
リフレクションに必要なのは、小さな問いにある大きな問いの存在に気づくこと、大きな問いから、小さな問いへと腑分けしていくこと。その両方の循環、往復をすることなんだろう。