2015/07/25

公開授業よりもビデオ検討で。

とある国語教育研究会では、夏の全国大会ではコンサートホールのようなところで行われる。そして、なんと大ホールのステージ上で研究授業をやるのが恒例となっている。
夏休みの半日、1クラスの生徒を連れてきて、ステージ上で机と椅子、黒板を並べてショー?いや、授業を行う。
ステージ上での授業なのでどう考えても無理がある。グループ活動、話し合い、制作系のワークショップ型授業は無理だ。いや、無理ではないけど、ごちゃごちゃと生徒が動き回るのは「見せ物」にならない。
だから大抵、発問ー応答型の一斉授業か、学習発表会形式になってしまう。かならずしもそれが悪いとは思わないけど、研究授業として、いつまでこんな、非生産、非効率的なことをやっているんだと感じてしまうのも事実だ。
ライブで生徒、教師とのやりとりを見たいという気持ちはわかる。しかしどう考えてもステージ上での授業がリアリティーがあるとは思えない。
日常の、普通の授業から学ぶなら、理想は研究授業という形ではなく、普段の授業を参観しに来ればいいのだろう。(少人数で)
その次善の策は、ビデオで撮影して、授業の様子を検討することなのだろう。
こういう、わたしにとっては当たり前の発想が、なかなか教育界では根付かないのが不思議で仕方がない。