2015/07/18

「心の体力」という対象化

ちょんさんの考え方で一番ユニークだと思うのは「心の体力」という概念だ。
「心の体力というものがある」と一度インプットされると、自分の心理状態を対象化して捉えることができるようになる。
「気が晴れない」とか、「イライラする」「ムカつく」というのではなく、「いまは心の体力が弱っている」と考えることができれば、自分の状況を冷静に眺めることができるようになってくる。
支援する方も「あいつの性根を直してやろう」という構えではなく、「心の体力を強くしする、温かくするためにはどうすればいいんだろう」という問題設定に変わってくる。
心が冷える、温まるというのも、まったくそのとおりで、自分の力が思い通りに出せなくて鬱屈している状況だったり、ショボンとしているときは身体は固く、冷え冷えとしている。
その反対に、心が軽く、生き生きと力を発揮し、気持ちが解放されているときは、身体の芯がオキのように適度に温まっている。
こういう身体感覚と気持ちとは、面白いくらいにビッタリと寄り添っているものだ。だから、心は体、体は心なのだろう。「心の体力」というのは。