2015/07/18

中二病な大人?

中学生のころ、斜に構えるのがかっこよかった。
クラスで前向きな発言をする女子(秀才)がいると、「どうせそんなの無理だよ!」とか「なんでー、めんどくさい!」とかつい言ってしまう。(ついで、その女子が可愛かったりすると、さらにヒートアップしてしまう)
つまり、始末に置けないくらいにめんどくさいアホだったわけだ。わたしは。
大人になってようやく、そういう中二病なところからは、多少距離を置いてみることができるようになった。可愛い異性にも少しだけ素直に接することができるようになった。
ただ、大人になってからも、「斜に構えることのかっこよさ」の誘惑にしばしば駆られることがあるのも事実だ。
「そんなの絵空事だ」「もっと現実を見よ」「どうせ無理だ。変わりっこない」などなど。
そういう「斜に構えた発言」は、さしたる根拠を示さなくても、十分いわくありげだし、重々しいし、頭が良さそうにさえ装える。だからそういうことを言われると、「わたしは何も知りませんでした、ごめんなさい!」と思わず謝りたくなってしまう。(何にたいしてかは謎だけど)
でも、そういう斜に構えたリアリストだけでは、世の中は動きそうにないのもまた事実らしいのだ。
世の中を明るいものに変えるのは、斜に構えた言葉からは生まれない。ましてや絶叫からは生まれない。そういう中二病な誘惑を振り切って、それでもなお発せられるノーテンキな発想が、姿勢が、案外周りを変えていくものなのかもしれないのだ。
そう信じて、これからも、もう少しだけうろうろしていきたいと思っているのだ。