2013/10/14

脇役、チョイ役、悪役図鑑

物語では、主役(主人公)のキャラクターに注目が浴びがちだけど、むしろ脇役、チョイ役、悪役が魅力的な場合もある。
脇役、チョイ役、悪役の存在で、凡庸な主人公が引き立てられるという場合さえある。
そこで、脇役、チョイ役、悪役を集め、それを分析するという読書活動はどうだろうか?
いろいろな物語を読んで、そこに出てくる魅力的な脇役、チョイ役、悪役を紹介する。いくつか集まった段階でカテゴリーわけしてみる。

悪役例)
嫉妬型……映画「アマデウス」のサリエリ
暴君型……「走れメロス」のディオニス
癒やしマスコットキャラクター型…「ブラックジャック」のピノコ
正反対型……同じく「ブラックジャック」のドクターキリコ
などなど。
そして脇役が主人公の「スピンオフ物語」を創って書き替えるのだ。
(『三国志』の曹操を主人公にした「蒼天航路」みたいなやつ)
世間での悪役も、見方を変えれば、実は善人だったりすることもあるしね。

2013/10/07

「畳の上の水練」考

海か、プールか。
「畳の上の水練」という言葉がある。
せめて、大海で泳げるようになるためには、未熟なうちはプールぐらいは用意しておいてあげたい。
しかし、プールが浅すぎても、深すぎてもいけない。
足が届く程度は水をたたえていないと行けない。ある程度の広さも必要だ。
泳ぎを教えることは大切だけど、それと同じくらい、どのようなプールを準備するかと言うことも重要だ。
しかし、えてして海の存在を知らない(もしくは無視して)水練をしようとしてしまう愚に陥ることがよくある。
いきなり海に突き落とそうとしてしまうこともたまにある。
あ、浮き輪かビート板を用意すればいいか。

2013/10/05

ネガティブ考~ニヒリズムとオプティミズム~

自戒を込めていうけれども、ネット上のネガティブな発言は端から見ていてもあまり気持ちのいいものではない。
愚痴とか、クレームとか、文句とか……
ネットにはき出しているご本人は気持ちがいいものかも知れないけれども、端から見ていると、そのご本人の見栄とか、はったりとか、苦しさや切なさが透けて見えるのがなんともやりきれない。
「炎上マーケティング」のように、初めのうちは、第三者として見ていておもしろさも感じていたが、愚痴や悪口ばかり吐いているこの人は、普段いったいどういう言動をしているのだろうか、職場や家庭で上手くいっているのだろうかと、かえって心配になってしまう。(余計なお世話だ)
そしてこっそりお友達を解除させてもらっている。

ニヒリズム(虚無主義)やペシミズム(悲観主義)は、オプティミズム(楽観主義)が根底にあるからこそ共感を得られるのではないか。
その反対に。オプティミズムは、根底にニヒリズムがあるからこそ、すごみを増す。
冷静な省察のない、上っ面で楽観的な扇動句なんてすぐに消費され、飽きられる。
反対に、威勢のいい(だけ)の、ニヒリズムのだだっ子とはあまりおつきあいしたくない。

私があこがれるのは、「知性・認識においてはペシミストであり、意志においてはオプティミスト」なスタイルだ。
自己破壊から創造に向かい、創造が必然的に自己破壊をはらむスタイルだ。
坂口安吾しかり、小林一茶しかり、ビートたけししかり、ニーチェしかり……
「ネガティブ」を「ポジティブ」なストーリーに創り変える、創造的な仕事をこそしていきたい。