1、下読み
(1)事前に次の四作品を課題本として下読みしてもらう。
『銀河鉄道の夜』
『風の又三郎』
『セロ弾きのゴーシュ』
『注文の多い料理店』
※青空文庫のURLを示し、本を持っていない生徒でもネットで読めるように情報提供した。
(2)定期テストで読書問題を出題。
確実に読んでもらえるように、定期テストで簡単なサービス問題を出題。
一読すれば必ず答えられるような問題を出題した。
(Wikipediaなどのあらすじをみるだけでは解けないような問題にした)
2、読書会の流れ
読書会が2時間。読書ボード制作が2時間。
(1時間目)読書会の準備
まず、全員にiPadを配布。
iPadアプリ「I文庫」を用いて、課題となっている四作品をあらためて読む時間を取った。
感想や疑問をカードに書き出していった。
※書き出した感想カードは、iPadの神アプリ、「Post-itplus」で簡単にスキャンすることができる。
このソフトを使うと、びっくりするくらいに簡単に一気に電子化できる。おすすめ。(ちなみに、全員にPost-itを与えるともったいないので正方形のカードを代用)
このソフトを使うと、びっくりするくらいに簡単に一気に電子化できる。おすすめ。(ちなみに、全員にPost-itを与えるともったいないので正方形のカードを代用)
正方形のカードを写真に撮ると |
あっという間にスキャン&グループ化! |
感想を書き上げた段階で、グループになり、次回の読書会で取り上げる作品を一つにしぼる。
ここまでで一時間の授業は終了。
(2時間目)読書会
※今回の即初回では、読書ボードに入れる内容として以下を指定した。
・本(作品名)
・キャッチコピー
・「謎」+「私たちはこう読んだ」
・作品の言葉(名場面、名台詞など)
・作品の魅力
・iPadアプリ「Post-itplus」を開き、前時(1)で書き出した学年の生徒全員の感想コメントを読む。
・個人で話し合いの準備
印象に残った言葉
作品の「謎」+「私はこう読む」
を、どんどん模造紙に書き込んでいく。(10分程度)
・グループで読書会
印象に残った言葉の紹介
それぞれから出た「謎」についてわいわいと話し合う
iPadアプリ「I文庫」のよいところは検索機能があることだ。
登場人物の登場場所や、気になった言葉などはすぐに検索。
検索しながら読んでいくと、新たな発見へとつながっていった。
『風の又三郎』の「赤」に注目してみると意外な発見がっ!! |
(3・4時間目)読書ボードの作成
模造紙を1/4に切った用紙を配布し、各グループで読書ボードの作成に取り組ませた。
ネットで調べれば「読書ボード」の作品例がたくさん見つかるので、それらを参考にしてもよいと伝えた。
色紙などを用意しておき、利用できるようにした。
この読書会は賢治の作品の力のおかげという要素がかなり大きかったと思う。
謎めいた展開、愛らしいキャラクターなど、アニメや映画など、様々なジャンルに今でもインスピレーションを与え続ける賢治作品であったからこそ、答えのない読書会の話し合いに興じることができたし、「読書ボード」のビジュアル化でも楽しむことができたのではないかと思う。
この読書会は賢治の作品の力のおかげという要素がかなり大きかったと思う。
謎めいた展開、愛らしいキャラクターなど、アニメや映画など、様々なジャンルに今でもインスピレーションを与え続ける賢治作品であったからこそ、答えのない読書会の話し合いに興じることができたし、「読書ボード」のビジュアル化でも楽しむことができたのではないかと思う。