先日のメディアリテラシー研究会で、参加者の一人がプロのリサーチャー喜多あおいさんに投げかけた質問だ。喜多さんは少し考えて次のようなことをおっしゃった。
「やはり、必死になって本を探して、知りたいことが見つかったという嬉しさを感じることだと思うんですよね。一度そういう喜びを味わえば、また次も本を手にとって調べようという気になるのではないでしょうか? ですから、子どもにとっては調べたけどなかなか見つからないという経験も大切だと思うのです」
「知の宝探し」のような活動、知りたい情報めがけて必死になって本を手に取り、やっとの思いでその情報が書かれているページにたどり着く。そういう経験を数多く踏ませたい。
結局、遠回りのようだけど、これからの時代、情報を得るために本を手に取ることの意義や価値はそこからしか感じさせることができないような気がする。