2014/05/07

説明文の書き込みにも習熟が必要?

今日は説明文の授業の第一回目。教師が範読をし、その後、教材文を拡大したプリントに各自が書き込みをしていく活動を行った。

書き込みに取り組む際に次のような視点を示した。
・筆者の言いたいこと
・構成や表現についての気づき
・構成や表現の特徴・工夫
・語句の意味
・読者反応(つっこみ)
・わかりにくい箇所・疑問

しかし、視点を示すだけでは、自分からがんがんと本文に書き込むことが難しかったらしい。
取り組む時間もそれほど多くとれなかったのが問題かもしれない。

日常の読書では線を引くことはほとんどないし、そういう読み方は不自然でもあるだろう。しかし、文章表現や文章構造をなんとなく読み取っていくのではなく、しっかりと書き込み、可視化をして読んだ足跡を示せるようになって欲しい。書き込みによって文章表現や構造に意識的になって欲しい。
「接続詞にはマーク」などのように、読解問題のテクニック的に機械的にマークさせる方法はあまりとりたくないが、ある程度のガイドラインを具体的に示した方が取り組みやすいのではと反省した。

俯瞰的、大局的な読み取り
・段落構成(段落の役割)
・話題の変わり目、転換

微細な表現の読み取り
・キーワード
・指示語が指し示している内容
・言い換え表現、同じことを言っているつながり
・対比と類比(良い意味、悪い意味)
・まとめているところ
・事実と意見
・筆者の主張
・文体から伝わる雰囲気、息づかい(偉そうとか、謙虚とか)
・わかりやすい表現、わかりにくい表現

読者反応
・共感・反感
・疑問
・突っ込み
・よくわかる・わからない
・想像したこと
・脱線して考えたこと