よく、実践者の個性を生かすために、それぞれの先生が自由気ままに題材を決め、授業をして見合ったりする。それでもいいんだろうけど、先生方のスタイルを際立たせるためには、むしろまったく同じ授業プランを複数の先生でやってみる方がよっぽど勉強になると思う。
スタイルとは「モチーフに対する一貫した変形」と言われる。同じ山や林を描いても、ルノアールとゴッホではまったく異なる。対象の切り取り方が異なるのだ。
授業もそれに似ている。まったく同じ題材でも、授業者によって味付けが異なるものだ。それがとても勉強になる。他人から良いところを盗むだけでなく、自分が無意識に形成してきたスタイルやこだわりにも自覚的にならざるを得ないからだ。