ムソルグスキー「展覧会の絵」(ピアノ版)が好きだ。
なんと言っても「プロムナード」と称される、展覧会の中を歩き回る、五回変奏されるあのテーマ曲が好きだ。
五回変奏されるあの「プロムナード」を聴くために存在する作品であるといってもよい。
展覧会の絵を見る、感情が動かされる、そして再び歩き出す。
絵を見た後に再び歩き出すと、気分も、景色も変わって見える。
人が学び成長していく様を表しているようだ。
体験をする。感情が動き、そして再び歩き出す。
学んだあとに再び歩き出すと、気分も、世界も変わって見える。
そんな「変奏」をあの作品は表現していると思う。