研究と実践を四則計算であらわしてみる。
引き算
研究は引き算で
研究は、複雑な事象の中から、あらゆる要素をコントロールし、課題を絞り込むことでよりシャープなものになる。
よい研究にしたいのならば、すべからく引き算で研究すべし。
実践はかけ算で
実践は、逆にあらゆる要素が相互に影響し合う。その相互の影響関係を戦略的に組み合わせることが肝要である。
よい実践は、さまざまな要素の相乗効果から生まれると知るべし。
評価は足し算で
教育効果の検証、評価はよい点、前向きな点に着目する方が教育的だ。
減点法ではなく、加点法のほうが豊かな現象を捉えることができる。評価は足し算のほうがよい。
実践の共有は割り算で
教育実践は独占するものではない。多くの人に取り入れられ、試行されることで淘汰、向上していく。
教育実践を前進させるためには、多くの実践家と成果を分かち合っていく寛大さが不可欠だ。