2014/09/12

空間と声の大きさとの相関についての、ささやかな気づき

今日は「自主研究」のラウンドテーブルと称して、3年生が下級生に自分の研究成果をお話しする催しが行われた。
学年混成の10名程度のグループを作り、お話&質疑応答を行っていく。
私は巡回係としてすべての教室の様子を見て回っていた。

で、気づいたのは、内容ではなくて、空間と声の大きさとの相関だ。
ラウンドテーブルは、普通教室と、美術室や図書室などの特別教室など、さまざまな教室で行われる。一つの空間に、2グループがおさまっている。
普通教室では、椅子だけで輪になって座る形式。一方、美術室や図書室のような特別教室では、大きなテーブル一つに、10人程度のメンバーが囲んで座るような格好になる。

で、この空間の違いにより、明らかに声の大きさ、話しぶりが異なるのだ。
部屋の響き方もある程度は影響があるかもしれないが、それ以上に、明らかに、話す人の声量や内容が異なる。
大きなテーブルを囲んで話をする場合は、声のトーンが落ち、とても落ち着いた話しぶりになっている。反対に、教室で、椅子のみでサークル状に話す場合は、声を張って、ややかしこまってプレゼンをするようなモードになる。
おそらく、話し手と聞き手の間にテーブルがあるかないかという違いが、話すモードの違いとなって表れたのではないかと思う。
テーブルを間に挟むことで、まるで夕食時に家族で話すような団欒感?が生まれるのではないか、一方、椅子のみで囲むサークル形式のプレゼン&質疑応答では、話し手と聞き手との間には超えられない空間、断絶??がある。その断絶を超えようと、声を張って、ややフォーマルな感じのトークになってしまうのではないか?

どちらがいいか悪いかという話ではないが、同じことを話していても、ちょっとした場の設定の違いで、交わされる話が変わってくるのはおもしろいなあと感じた。(地べたに座談をしたらもっと変わってくるのだろう)