2014/09/12

ビブリオバトルのよさは、対話型プレゼンテーション

私が取り組んでいるビブリオバトルでは、5人グループになり、一人3分の持ち時間で本を紹介しあっていく。
この3分間は、プレゼン&質疑応答で構成されている。(確か、本家は質疑応答とは言わずにディスカッションをするとしている)

で、間違いなく面白いのが、後半の質疑応答の時間だ。
はじめの紹介プレゼンは、1分~2分もあれば終わってしまう。そこから、余った時間をどうしようかと聞き手が考え出すのだ。

事前に私はこう伝えている。
「プレゼンは3分もかからない。だから、残りの時間で、聞き手が本の魅力を引き出せるように、質問をしてどんどん盛り上げないと! この残りの時間がとても重要なんだよ!」
それでも、はじめのうちは聞き手も、何を質問したらよいか時間をもてあましているグループもあった。しかし、場数をこなしていくうちにそれも要領を得て、質問が続いて盛り上がるようになってきた。
本を紹介するスピーチだけだと、紹介者は事前に用意してきた内容を、原稿の棒読みをするように紹介する生徒も出てしまう。しかし、質問に対してその場で応えていくことで、紹介したい本への愛情があふれた、生き生きとした反応を見せることができる。そしてそのほうが、周到に用意したプレゼンテーションなんかよりも、ずっと聞き手の心に届くものなのだ。対話によって、新たに魅力が引き出されていったのだ。
ビブリオバトルに質疑応答を交わし合う対話型プレゼンテーションの学習活動の可能性を見た。