2015/06/26

話し合いのキモは「問い」を連続させること

実習生の授業のふりかえり。
グループの話し合いが盛り上がるところとそうでないところがある。その差はどこにあるのか?
あるグループでは、話し合いである男子が「でもさ」「でもさ」と食い下がり、それに応じる相手も「そうじゃなくてさ!」と次第に声がおおきくなり、盛り上がりに盛り上がっていた。
もう一つのグループでは、ある生徒が意見を話したら、「なるほどー」と納得し、それで話し合いが終わってしまっていた。〈意見の表明会?)
話し合いが「意見の発表会」でとどまらずに、お互いの考えがしっかりとからみ合う話し合いになるためには何が必要なのだろうか。
それはやはり「『問い』の連続」にあるのだと思う。
この「『問い』の連続」という言葉は、この間の千葉大附属中の研究会で教えてもらった言葉なんだけど、なるほどと膝を打った次第だ。
相手の意見を「なるほど−」と受け止めるだけでは、やはり話し合いはそこまでで終わってしまい盛り上がらない。
相手の言葉をきっかけに「本当にそうかなあ?」「こうも言えない?」「それだったらこっちはどう?」と「問い」が次から次へと連続され展開していく、こういう話し合いであればこそ、お互いの考えを発展させ、深めていくことができるのだろう。
話し合いでは、そのように『問い』を連続させるために、骨太の「問い」を設定することと、その『問い』を各自が胸に秘めて話し合いに参加していくこと、さらには、相手の言葉から、新たな「問い」を立てていくことができるような力が「話し合いを盛り上げる」ためには必要となっていくのだろう。